大腸がんの治療

(4)放射線療法

放射線療法には、2つの療法があります。

(イ)手術が可能な場合での骨盤内からの再発の抑制、手術前の腫瘍サイズの縮小や肛門温存をはかることなどを目的とした手術に対する補助的な放射線療法。

(ロ)切除が困難な場合での骨盤内の腫瘍による痛みや出血などの症状の緩和や延命を目的とする緩和的な放射線療法。


(イー1)補助放射線療法
切除が可能な直腸がんを対象とします。

通常、高エネルギーX線を用いて、5〜6週間かけて放射線を身体の外から照射します(外部照射)。

化学療法の適応がある場合には、化学療法と併用して行われることが標準的です。

手術中に腹部の中だけに放射線を照射する術中照射という方法を用いることもあります。

我が国における専門施設では十分なリンパ節郭清により、骨盤内からの再発が少ないなど手術成績が欧米に比べ良好なことなどから、現在、我が国では補助放射線療法は欧米に比べ積極的に行われていません。


(ロー2)緩和的放射線療法
骨盤内の腫瘍による痛みや出血などの症状の緩和に放射線療法は効果的です。

全身状態や症状の程度によって、2〜4週間などの短期間で治療することもあります。

また、骨転移による痛み、脳転移による神経症状などを改善する目的でも放射線療法は一般的に行われます。


(ハ)放射線療法の副作用
放射線療法の副作用は、主には放射線が照射されている部位におこります。

そのため治療している部位により副作用は異なります。

また副作用には治療期間中のものと、治療が終了してから数ヶ月〜数年後におこりうる副作用があります。

治療期間中におこる副作用として、全身倦怠感、嘔気、嘔吐、食欲低下、下痢、肛門痛、頻尿、排尿時痛、皮膚炎、会陰部皮膚炎(粘膜炎)、白血球減少などの症状が出る可能性があります。

以上の副作用の程度には個人差があり、ほとんど副作用の出ない人も強めに副作用が出る人もいます。

症状が強い場合は症状を和らげる治療をしますが、通常、治療後2〜4週で改善します。

治療後数ヶ月してからおこりうる副作用として、出血や炎症など腸管や膀胱などに影響が出ることがあります。
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